木曽町三岳支所

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木曽町三岳支所-御嶽山の見える役場

 研究施設がある三岳支所は、木曽町や王滝村で唯一、御嶽山を見ることができる役場です。役場フロアの一角にある研究施設は、席に座っていても窓から御嶽山が見える位置取りになっています。天気の良いときは、御嶽山や噴気の様子に時々目を配りながら仕事をしています。役場フロアからだと電線等の障害物が入るため、研究施設ホームページに載せられている御嶽山の写真は、専ら支所の屋上から撮影しています。また、支所の屋上には気象庁の火山監視カメラが設置されており、気象庁ホームページの監視カメラ画像「御嶽山 三岳黒沢」で見ることができます。

 三岳支所は、王滝川の河岸段丘の上に建てられています。もっとも王滝川が支所の手前で南西から南東方向に、ほぼ直角に屈曲しているため、北西方向から合流する西野川の延長上と言った方が分かりやすいかもしれません。周囲には、ジュラ紀付加体や木曽川泥流の堆積物が分布しており、段丘堆積物の下には、これらの地層が拡がっていると考えられます。木曽川泥流は、5万年前に御嶽山で発生した大規模な岩屑なだれで、西野川を流下してきたと考えられます。その堆積物は、御嶽神社里社若宮の参道沿いの崖で観察することができます。三岳支所から歩いて行ける距離です。なお、露頭は崖の高いところにあり危険ですので、観察される場合は十分に注意してください。木曽川泥流に関しては、「3.開田高原末川-5万年前の巨大な岩屑なだれ堆積地」もご覧ください。(國友孝洋)

御嶽山と木曽町三岳支所

 左上に噴気を上げている御嶽山、右下に木曽町三岳支所が見えます。写真は少し高いところから撮影したので、役場の屋上からは見ることができない御嶽山の右端部分(四ノ池~継子岳)も見えています。

三岳支所屋上からみえる御嶽山

 三岳支所から見える御嶽山は、写真左から、奥の院~王滝頂上(噴気のあたり)~剣ヶ峰~アルマヤ天~摩利支天山~三ノ池外輪山の範囲です。四ノ池~継子岳は手前の山に隠れています。

若宮の木曽川泥流の岩屑なだれ露頭

 御嶽神社 里社若宮の参道沿いの崖で見られる木曽川泥流の岩屑なだれ堆積物です。左側の大きな岩塊には、岩屑なだれ堆積物の特徴であるジグソークラックが見られます。