岐阜県道441号線

岐阜県道441号線を、御嶽山を気にしながら濁河温泉から濁河川の下流に向かって走っていると、すれ違い用の退避スペースに「日本一の溶岩流」という看板が立っているのが目に入ります。ここは、御嶽山のビュースポットであると同時に、御嶽山からはるばる流れてきた溶岩流地形の観望スポットでもあります。
何が日本一と呼ばれているかは分かりませんが、御嶽山の山頂付近(シン谷)から巌立の先(下島温泉)までの約16km、溶岩流が地形として追えるというのは貴重だと思います。この溶岩流は、新期御嶽火山のうち草木谷火山の活動によるもので、年代は巌立での測定から5万4千年前頃とみられています。看板の位置から見える濁河川の下流部には、日本の滝100選にも選ばれている根尾の滝があります。(國友孝洋)
※(参考)
山田直利・小林武彦(1988) 御獄山地域の地質. 地域地質研究報告(5 万分の 1 地質図幅), 地質調査所,136p.
この看板が御嶽山と溶岩流のビュースポットの目印です。