火山の基礎知識

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噴火にはどんな種類があるの?

噴火にはどんな種類があるの?

 地下のマグマなどが地上に噴き出て来ることを噴火といいますが、その仕組みによって大きく3つに分けられます*1


マグマ噴火

 マグマが直接噴き出すような噴火をマグマ噴火といいます。流動性の低いマグマが流れだすものから、都市を壊滅させるほどの大爆発をおこす噴火まで、マグマの性質や噴火の規模、形態によってさらに呼び方が細かく分かれます*8


マグマ水蒸気噴火※

 地下水などとマグマが直接接触し、大量の水蒸気が急激に発生することで起こる大爆発を伴った噴火をマグマ水蒸気噴火(マグマ水蒸気爆発)といいます。水とマグマが直接接触するため、噴出物の中にマグマ由来の物質が含まれているのが特徴です*9


水蒸気噴火※

 地下水などがマグマに間接的に熱せられ、マグマ由来の物質を含まず爆発を伴って起こる噴火を水蒸気噴火(水蒸気爆発)といいます*9。噴火の規模では小規模噴火に分類されますが、2014年御嶽山噴火はこの水蒸気噴火で、多くの犠牲者が出ました。


 ※ *9では「水蒸気爆発」「マグマ水蒸気爆発」としていますが、火山活動以外の「水蒸気爆発」(水が非常に高温の物質と接触し急激に蒸発する事で発生する爆発現象*10)と区別するため、ここでは噴火活動としての水蒸気爆発を「水蒸気噴火」「マグマ水蒸気噴火」としています。

参考文献リンクなど

*1 気象庁:防災メモ 噴火の定義と規模

(http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/monthly_v-act_doc/sapporo/04m02/100_04m02memo.pdf)

*8 気象庁:防災メモ 噴火様式の様々②

(http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/monthly_v-act_doc/sapporo/03m03/100_03m03memo.pdf)

*9 気象庁:防災メモ 噴火様式の様々①

(http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/monthly_v-act_doc/sapporo/03m02/100_03m02memo.pdf)

*10 Wikipedia:水蒸気爆発(https://ja.wikipedia.org/wiki/水蒸気爆発)