「地震予知の科学」ダイジェスト
 「地震予知の科学」が出版されてから、1年半が経とうとしています。おかげさまで2008年5月には第2刷となりました。この間、多方面から反響をいただきました。子供向けの雑誌で地震のことを記事にしたいというライターの方からも「この本に出会えて良かった」とのお言葉をいただきました。それでも、実際に記事や特集にするためには、この本について1−2時間の説明を要するのも事実です。思ったよりもわかりやすく書かれていると言うことでしょうが、本心は「まだ難しいな」というところのようです。また「東京大学出版会」という「難しそう」な出版社であるため、はなから敬遠されている方も多いかも知れません。
 そこで、この本を読むポイントを理解してもらうためのダイジェストをホームページ上に作ることにしました。私たちも、この本を書くことで地震予知研究について理解が進みました。またいろいろな場で、地震予知や調査研究についての議論を聞く機会もあり、本書の位置づけや見方をもう一度整理しておくことも必要とも思い、ダイジェストを書くことにしました。