火山超雑学クイズ

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出題クイズ

Q88
1967年の噴火でチリなどの基地を破壊した南極の活火山は?
出題者(國友孝洋)

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A88
デセプション(Deception)島です。

解説

 デセプション島は、南極大陸の西半球側、南極半島の近くにある直径約15㎞の火山島です。カルデラ外輪山が海面上に顔を出した馬蹄形をしています。カルデラ内の湾は波静かな良港として利用されており、重力測定などを行ったヘンリー・フォスターを顕彰してフォスター湾と呼ばれています。1967年12月4日の噴火による爆発を目撃した南極観測隊員は、命からがら島から脱出しました。1967年~1970年の噴火で、イギリス、チリ、アルゼンチンの基地は破壊され、以後閉鎖されたままです。現在は、スペインとアルゼンチンが基地を設け、夏の間だけ観測を行っています。

 デセプション島は、一般的なクルーズで観光に訪れることができます。条件が合えば、温泉が湧出しているフォスター湾内での海水浴が楽しめるそうです。


参考文献

神沼克伊(2019)南極の火山エレバスに魅せられて 現代書館 189ページ

株式会社クルーズライフのホームページ(デセプション島)

https://www.cruiselife.co.jp/antarctic/navi/antarctic/south-shetland-islands/deception_island

https://www.cruiselife.co.jp/antarctic/south_shetland.html