回答はこちらをクリック
活火山がないのは、下記の21府県です。
1)茨城県 2)埼玉県 3)千葉県 4)愛知県 5)三重県 6)滋賀県 7)福井県 8)京都府 9)奈良県 10)和歌山県 11)大阪府 12)兵庫県 13)岡山県 14)鳥取県 15)広島県 16)香川県 17)徳島県 18)愛媛県 19)高知県 20)福岡県 21)佐賀県
日本列島の活火山は、海溝やトラフとほぼ平行に並んでおり、最も海溝近くに位置する火山を結んだ線(火山フロント)よりも内陸側(背弧側と呼ばれます)にだけ分布しています。海溝やトラフから海洋プレートが沈み込んでいることと関係がありそうですね。地下の高温・高圧の条件下で、水には岩石の融点を下げる性質があります。海洋プレート上部の海洋地殻の岩石はおよそ100㎞以上の深さで脱水します。その水が上方にある高温のマントル部に供給されて融点が下がると、マントルの岩石が溶けてマグマが発生すると考えられています。マグマが上昇して地表に噴火した場所が火山です。この解釈で、プレートの深さが浅いところではマグマが発生しない、つまり火山フロントよりも海溝側でにある府県には活火山がないことが説明できます。また、近畿から中国地方の東側で活火山がないのは、必ずしもはっきり分かってはいませんが、フィリピン海プレートの沈み込む角度が小さく深くまで沈み込んでおらず、プレートの上にマグマが発生できるような高温域がないためと考えられています。
2014年の御嶽山の噴火では、活火山のない愛知県の登山者が多く犠牲になりました。他県、特に活火山のない府県からの来訪者に活火山についての知識を普及していくことが火山防災の一つの課題であると考えられます。
気象庁ホームページ(活火山とは)
https://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/kaisetsu/katsukazan_toha/katsukazan_toha.html
東京都防災ホームページ(東京都の火山)
https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/taisaku/torikumi/1000064/1001579/index.html