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チンボラソ山は南米エクアドルのほぼ中央にある標高6310mの成層火山です。最近では西暦550年に噴火したとされています。地球の重心からの高さ(地心距離、以下高さ)は6384.458kmで、火山以外を含めた山全体でみても地球上で最も高く、宇宙に一番近い山とも言われます。2位のペルーにあるワスカラン山(標高6768m、高さ6384.397km)よりも61m高いことになります。なお、標高世界一のエベレスト(8848m)の地心距離は、6382.270kmで世界第32位とされています。
なぜ、このようなことが起こるのでしょうか?その主な原因は、地球が自転しているために、球ではなく赤道方向に延びた回転楕円体(楕円を短軸を中心に回転させた形)に近い形状になっていることによります。短軸(両極方向)に対して長軸(赤道方向)は約21km長く、赤道付近にある山はそれだけ高さを得していることになります。
日本測地学会監修・大久保修平編著(2004)地球が丸いってほんとうですか?測地学者に50の質問 朝日選書 朝日新聞社 277pp
スミソニアン国立自然史博物館Global Volacanism Programホームページ
https://volcano.si.edu/volcano.cfm?vn=352071