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1995年2月11日14時半頃、長野県松本市の中の湯温泉近くで水蒸気爆発が起こり、4名が死亡するという事態となりました。現場では道路の付け替え工事が行われており、擁壁の基礎のために深さ4mの溝を掘っている最中に爆発が起こったのです。爆発現場は焼岳の山頂から3㎞弱離れていますが、共通のマグマから上昇して地下に蓄積された火山ガスが爆発の原因であると推定されています。その根拠としては、事故直後に採取されたガスの成分がマグマ由来で焼岳山頂の火山ガスと類似していることやマグマの存在を示唆する地震波速度構造が焼岳山頂から事故現場(中の湯)に延びていることが挙げられます。
三宅・小坂(1998)長野県安曇村中ノ湯における1995 年 2月11 日の水蒸気爆発、火山、43-3、113-121.