火山超雑学クイズ

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出題クイズ

Q40
平成になってからの雲仙岳の噴火はまだ記憶に新しいところですが、噴火の始まりは、何年何月何日でしょうか?
出題者(國友孝洋)

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A40
1990年(平成2年)11月17日です。

解説
雲仙岳の噴火は、普賢岳の山頂で1990年11月17日に始まりました。前の噴火から198年ぶりのことでした。水蒸気噴火で、地獄跡火口と九十九島火口の2か所から噴煙が上がります。噴煙の最高高度は400mでした。噴火活動は、数日で鎮静化したのですが、1991年2月12日に屏風岩火口からマグマ噴火が始まります。その後、地獄跡火口と屏風谷火口で小噴火を繰り返し、5月20日に地獄跡火口に溶岩ドームが出現します。24日に溶岩ドームの崩落による火砕流が始まり、6月3日には43名が火砕流に巻き込まれる大惨事となりました。その後、溶岩ドームの成長と火砕流の発生が繰り返され、1995年2月にマグマの供給が停止するまで、実に9432回の火砕流が数えられています。この間の溶岩噴出量は、約2億立方メートルと推定されています。

参考文献
下鶴大輔監修/火山防災用語研究会編(2003)火山に強くなる本ー見る見るわかる噴火と災害ー 山と渓谷社 199ページ
伊藤和明(2017)災害史探訪火山編 近代消防社 215ページ
気象庁ホームページ「雲仙岳 有史以降の火山活動」
https://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/fukuoka/504_Unzendake/504_history.html

火口の位置については、下記を参照のこと。
気象庁ホームページ「日本活火山総覧(第4版)Web掲載版雲仙岳」
https://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/souran/main/85_Unzendake.pdf


198年ぶりの噴煙を上げる雲仙岳(1990年11月18日國友撮影)
1990年11月17日に雲仙岳噴火の一報を受けて、名古屋大学から駆けつけて撮影した写真です。夜通し公用車で移動し、18日に九大島原地震火山観測所に到着しました。臨時地震観測点の設置で11日間ほど滞在しました。


再噴火した雲仙岳(1991年2月27日國友撮影)
再噴火(2月12日)の少し後の噴火の様子です。前年11月18日にほぼ同じ場所から見た時には、右側の二コブの谷間の向こう側から噴煙が立ち昇るのが見えましたが、再噴火は、より普賢岳山頂(1359m)に近い場所で発生したことが分かります。この時は、火砕流による大惨事は想像していませんでした。