火山超雑学クイズ

ホーム >  火山超雑学クイズ >  クイズタイトル

出題クイズ

Q24
1986年8月に発生したカメルーンのニオス湖の火山ガス災害で、災害の原因となった気体の種類は何でしょうか?
出題者(山岡耕春)

回答はこちらをクリック

A24
二酸化炭素です。

解説
1986年8月にカメルーンにある火口湖であるニオス湖から大量の二酸化炭素が発生しました。二酸化炭素は谷を下って下流にある集落に音もなく侵入し、住民1746人と多数の家畜の命を奪いました。調査の結果、火口湖にはマグマから発生した二酸化炭素が大量に溶け込んでいたことがわかりました。二酸化炭素の溶解度は圧力が高いほど大きいため、湖の底の方の水には大量の二酸化炭素が溶け込んでいました。その二酸化炭素が飽和状態になったときに何かのきっかけで溶けていた二酸化炭素が次々に気体となり、火口湖からあふれて麓の集落を襲ったのです。このような現象は湖水爆発と呼ばれています。

参考文献
日下部実(2010)「湖水爆発の謎を解く」 岡山大学出版会.