火山超雑学クイズ

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出題クイズ

Q2
御嶽山は、1979年に噴火するまでは、噴火の歴史記録がないことから、一般には「死火山」と思われていました。しかし、気象庁では噴火以前から御嶽山を活火山に分類していました。それが載っている資料は何でしょうか?
出題者(國友孝洋)

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A2
日本活火山要覧[1975年気象庁刊行]と火山観測指針[1968年気象庁刊行]です。

解説

日本活火山要覧[1975年気象庁刊行]と火山観測指針[1968年気象庁刊行]に、活火山として、御嶽山が掲載されています(両資料とも、「御岳山」表記)。日本活火山要覧の御岳山の記述には「数か所に硫気地域がある」とあり、これが活火山に加えられた根拠と考えられます。林・宇平(2008)のまとめによれば、火山観測指針には、63活火山の中に「御岳山」が記載されています。原著を入手していませんので詳細は不明ですが、噴気活動を活火山である根拠としているとみられます。なお、気象庁が「御岳山」から「御嶽山」へと表記を変更したのは、日本活火山総覧(第二版)[1991年気象庁刊行]ということです。関連する知識は、本ホームページの火山の基礎知識(活火山ってなんだろう)に取り上げられていますのでご参照ください。


参考文献

林・宇平(2008)活火山カタログの改訂と火山活動度による活火山の分類, 験震時報, 71, 43-57.