1998年 7月淡路実験
●データについて
【震源】
25Hz機 :18.0±0.5Hz FM鋸波(3:1) 10秒周期
35Hz機 :27.5±2.5Hz FM鋸波(3:1) 10秒周期
【使えるデータの期間】
1998/07/03 18:00〜 07/11 10:00(ボアホールにあるTSS)
1998/07/04 12:00〜 07/11 10:00(震源近傍)
1800mボアホールのバッファアンプを外してある(800mは付いている)事により秒パルス問題は無いが、1800m底NS成分は受信データは良くない
【ボアホール小屋のMarkrandTSS】
あわじNo.1PC Ch1:1800mLower(UD) Ch2:1800mLower(NS) Ch3:1800mLower(EW)
GAIN:60dB
あわじNo.2PC Ch1:1800mUpper Ch2:1800mMiddle Ch3:None
GAIN:60dB
あわじNo.3PC Ch1:800mLower(UD) Ch2:1800mLower(NS) Ch3:1800mLower(EW)
GAIN:60dB 注)Ch3のEW成分は死んでいる可能性が高い。しかしアレスター
のある最初の端子板の所からTSSはちゃんとつながっていて
、端子板から800m地震計の方の抵抗を調べてもショートした
りしてなさそうな抵抗値を示していたので、今のところ
ACROSS信号がとれない原因は不明
↓
7/3 18:00からの観測データからはちゃんとEWもとれている
また、1秒パルスはほとんど取り除かれている。800mは
ACROSS用バッファアンプから信号をもらっているが、バッフ
ァアンプ内に直列につながっている2つのOPアンプの内、1つ
目の出力に乗っている。バッファアンプからの出力は1つ目
のOPアンプからの反転増幅された秒
【温度とり】
1号機 35Hz機オイルタンク Ch1:奥側(引き込み側) Ch2:手前側(供給側)
2号機 25Hz機オイルタンク Ch1:奥側(引き込み側) Ch2:手前側(供給側)
3号機 35Hz機 Ch1:水冷管 Ch2:震源本体の壁
4号機 25Hz機 Ch1:水冷管 Ch2:震源本体の壁
5号機 25Hz機の地面のコンクリ Ch1:円筒の外側 Ch2:円筒の内側
6号機 建物入り口近くの気温 Ch1,Ch2:センサーは壁からぶら下げてあるだけ
7号機 ボアホール小屋の気温・湿度 Ch1:気温 Ch2:湿度
【VM-61】\VM61
震源の重りのフレームは地上から25cm出ていて、幅は50*50cmある。ピックはフレームの
上から3cm、横は中心の位置に設置
Ch1:シャッター側(外側正)
Ch2:シャッター側(外側正)
【LS-10C】
【V403】
【V401】
【LE-2D】
------------------------------------------------------------------------------------------------
●観測日記
7/3 13:00-15:00 ACROSS震源、観測システム動作テスト
25Hz機 18±0.1Hz 変調周期10秒 設定値 2278 位相値 2277
35Hz機 27.5±2.5Hz 変調周期10秒 設定値 7908 位相値 7908
800mボアホールの結線方法について
800mの信号はバッファアンプを通してもらっている。今回1800mは端子板に直接付けてあ
る。800mの信号はバッファアンプからのケーブルのシールドとTSSからのケーブルのシー
ルド(Frame Ground)が今つながっているが、更にここにTSSからのケーブルのアナロググ
ランドを付けると1秒パルスが盛大に乗る。実際には次のような結線になっている
バッファアンプからのケーブル(シングルエンド) TSSからのケーブル(差動)
X,Y,Zの(−)は全て共通でGNDにつながっている
X(+)--------------------------------------------Ch1(+)
X(-)--------------------------------------------Ch1(-)
Y(+)--------------------------------------------Ch2(+)
Y(-)--------------------------------------------Ch2(-)
Z(+)--------------------------------------------Ch3(+)
Z(-)--------------------------------------------Ch3(-)
GND---------------------------------------------COM
シールド線--------------------------------------シールド線
7/3 17:38 震源回転開始
17:45 一旦震源止めて、またやり直し
17:50 位相の調整も終了。 オイル:35Hz機の方はレベルは64の辺り
20:30-22:30 地震計の設置作業とセンスチェックをする
9:00-13:00 LS8000のデータ吸い上げとデータ内容の確認
全てのLS8000の端子板に付いているケーブルの付け直し
10:00 オイル:35Hz機の方はレベルは67の辺りで平衡になっているように見える
●忘れずにやること
TSSプログラムの画面に出てくる1秒早くなっている理由
1800mLowerのSPEC1とSPEC2の違い(0703testディレクトリのデータを使用)
1998年 12月伊草 LM 実験
注意事項・その他
- LS8000 のアンプゲインは震源近傍の SRC 以外は全て 100倍にしておいた。
- 12月 5日の実験では、 HPの振幅モード (OutTerminal) が 50Ω の状態で 800mVP-P出力させていたので、実際には 1.6VP-P 出力されていたことになる。その後ちゃんと [OutTerminal] を [HighZ] にして、 1.6VP-P で制御している。
- 12月 8 - 9日プロトタイプは 30Hz で回していた。
- 12月 9日午前 6時頃に DOG の地震計を交換した。EW成分のスペクトルの形 (特に 10Hz 以下の低周波) がおかしかったため。型番は [L-015-289] ⇒ [L-015-345] である。
- 12月 9日 DOG 近くで行っている建物の解体現場から低周波の音が聞こえていた。
- 12月 9 - 10日に掛けて行った実験は、 10 〜 約 60Hz迄 0.5Hz おきに 300秒間回した。実際には、 300秒 (5分) 回したら周波数を変えて、 60秒待ってからデータを収録している。 HP は、 Amplitude 2.0VP-P を出力させ、震源の重りの上の VM-61 を 10 G/V (LS8000 の CH2? ← 本当か調べる。波形が本体と重りの上とでは綺麗さが違うのですぐ分かるらしい)、本体に付けた VM-61 を 0.1 G/V(CH1?) にして測定した。
- 12月 9 - 10日の実験で得たファイルは、 1回目の吸い上げファイルで [20.ts8] が 10Hz 、 [21.ts8] が 10.5Hz となっており、最後の [72.ts8] が 36Hz である。また 2回目の吸い上げファイルでは、 [11.ts8] が 36.5Hz になっている。
- LM 震源を 10Hz で操作し、2.0VP-P で信号を送ると、重りの上の VM-61 で 2.3G、本体に付けた LM-61で 0.014G で揺れている事を VM-61 の表示パネルで確認した。
1998年 12月淡路アクロス連続観測
| 実験の期間 | 1998年 12月 15日 〜 1999年 1月 15日 (予定) |
| 送信条件 | 低周波機:20 Hz ± 1 Hz、鋸波 5秒変調、ノコギリ比率 3 : 1 高周波機:30 Hz ± 2.5 Hz、鋸波 5秒変調、ノコギリ比率 3 : 1 |
| SST データ | 200Hz Sampling、10 秒間データ 入力データ数:200 pts/ch、表示データ数:100 pts/ch |
本実験を始めるに際して以下の点が改善された。
- 電話回線を用いて送信周波数を遠隔モニター出来るようになった。
- S/N比を稼ぐために,FM変調周期を従来の最短周期である 10秒の半分の 5秒でも設定できるようにした。
- 制御プログラムの以下の懸案事項を解決した。
- 偏心荷重の初期位相を低周波機,高周波機で同一方位になるようにプログラム変更した。
- 位相モニターデータを,1時間毎にファイル化するようにした。
- 震源本体のクサビの締め具合を変え,振動のバランス調整を行った。
以下の問題点が浮上した。
- 1800m , 1700m , 1600mの地震計 (いずれも 1800m ボアホール内) において,送信周波数よりも低い周波数域に,送信波の周波数間隔と同じ 0.2Hz 間隔の信号が顕著に認められた。この信号は, 1800m の上下動および南北動, 1700m の上下動, 1600m の上下動に認められ,震源近傍, 800m , 1800m 東西動の地震計では見られない。現象的には, 1600 〜 1800m の記録には 5秒毎のパルスが入っていることで説明できるが,その原因は不明である。この現象は今回初めて認められたものであり,地動の信号レベルの低い記録に見られることから,送信パラメタ (5秒周期変調) を地震計もしくは記録計が何らかの形で感知した可能性が考えられる。唯一考えられるのは, FM 変調送信を 5秒周期で行っているため,電力消費は 5秒周期で増減を繰り返しており,電力線を通じて正確な 5秒周期ノイズが発生しているのではないかということである。今回は,周期を半分にし,両機とも ±2.5Hz としたため,加速減速による電力消費変動が激しかったため目立ったとも言える。もちろん以上の推論は,ボアホール観測小屋で 5秒パルスの発生源が他に特定されなかったらという仮定に基づいている。
- 同じ地震計に異なる時間区間蓄積装置をつないだところ,信号レベルおよび S/N が一桁異なる現象が見られた。原因は S/N が悪くなっている装置は,スタッキングのタイミングがおかしくなっている以外には考えられないので,次回データ回収時には装置を交換することになった。
- 岩盤カプラー上での波形記録は、震源本体の締め込み調整を行ってみたが,感想としては,東濃よりも,締め込みおよびバランスは,最初から比較的上手く行っていたという印象を受けた。そこで,それ以外にも原因を求めるべく 10-35Hz での間で 5Hz 刻みの FM 変調データを取得した。記録は現在見ているところであり,後に詳しく報告するが, 15Hz 以上では一目で異常と分かるような波形,振幅記録が得られている。
平井さんからのメールによれば、
- 概要:震源室には 12月 19日 10時 30分に鍵を開け、 15時 50分には閉めました。その間は電灯を点けておきました。換気扇はつけませんでした。また、シャッターは開けず、扉も入退室時以外には開け放さないようにしました。 (それでも 5分程度開け放していたかもしれません。) 当日は良い天気でしかも 12月とは思えない暖かな日でしたので震源室は少し暑い感じでした。
- 入室は大体以下の通りです。
10時半頃、鍵を開けて、電灯を点け、平井 1名で中を巡回。その後、電磁波観測の為延長コードと工具をお借りしました。
11時から 12時、阪大の学生がアクロスを見学。
13時頃から、震源室周辺で電極 (真鍮棒) を地面に刺したり、アンテナを設置したりという作業。 15時 40分頃、再び入室し、工具等をお返しし、 50分に鍵をかけた。
- お詫びと報告:
震源室に向かって左手前 (50 m程) に設置した電極が抜けなくなってしまいました。石を積んでいるので、つまづいたりすることはないと思います。電極を人力で打ち込んだ時の振動は震源室の地震計に感知されているでしょうが、スタックした後で残っているかは勿論分かりません。
振動は 13時半から 15時にかけてです。もし見えているようでしたらご連絡下さい。
- 追伸:
SST の左に有ったコンピュータの画面が変な文字化けの様になってましたが、あれはトラブルではないのですよね
⇒ 文字化けしたパソコンですが,遠隔モニター用のもので,周波数をモニターしている物です。調子が悪いので,本日 12/21 ,小林君が現地に行って立ち上げなおしています。
小林の報告
- 12月 21日に淡路島へ行ってきました。観測小屋および震源小屋には 10時 40分から 14時 10分までいました。
- 今回行った事
TSS
- 1600m , 1700mボアホール速度計用 TSS の交換。その為 21日 11時から 12時の 1時間分のデータが欠損。回収した TSS は 22日より動作テストを開始。
- データ回収、 MO ディスクの交換。
SST
- データ回収、 MO ディスクの交換。この際、突然データを RAM ディスクに蓄積する為のスペース "rambuf.dat" が見つからない、というエラーが出て、復帰の為 12時から 13時の 1時間分が欠損。
回転モニター
- 外部からの通信ができないということで確認したところ、文字化けを起こしてプログラムが停止していた。 PC をリセットして、プログラムを再起動させた所 PC 側では回転周波数を読み取る事ができたが通信できなかった。そこでモデム PC の電源を入れ直して、再びプログラムを起動させた所、モニターも通信も正常にできる様になった。
- その時のエラーメッセージ (文字化けに紛れていたので、読み取れる物だけを書きます)
「runtime error R600….
- integer device by 0…..
runtime error R600….
-null pointer assignment.」
- [ 1999/01/04 メモ ] ディスプレイが PC 側の画像周波数と同期が取れなくなっているらしく、画像表示が乱れ判読出来ない状態になっていた。電話で山岡先生に連絡した所、動作そのものは正常であることが分かった。
その他
- TSS を収納した発泡スチロール BOX の中の温度は、およそ 17℃ 〜 19℃で推移していた。
- オイルタンクおよび水管の温度は 21日 12時現在、
| - | 1998/12/21 | 1999/01/04 |
| 25Hzタンク |
Ch1:41.2℃ Ch2:38.0℃ | Ch1:40.6℃ Ch2:37.0℃ |
| 25Hz水管 |
Ch1:32.3℃ Ch2:29.1℃ | Ch1:27.7℃ Ch2:26.1℃ |
| 35Hzタンク |
Ch1:50.0℃ Ch2:43.0℃ | Ch1:49.7℃ Ch2:41.5℃ |
| 35Hz水管 |
Ch1:33.7℃ Ch2:37.0℃ | Ch1:31.0℃ Ch2:27.9℃ |
| 25-35Hz間 ( 水管 ? ) |
- - | Ch1:32.6℃ Ch2:36.0℃ |
- 震源制御装置の位相の平均値は以下の通り。
| - | 1998/12/21 | 1999/01/04 |
| 25Hz | 5764.1 | 4930.3 ( 5930.3の間違いかも ) |
| 35Hz | 230.5 | 1149.9 |
- …その他のハードウェアには特に異常がなく正常に動いている。
- 次回は 28日あたりに行く予定です。
宮川の報告
- 12 / 25日に淡路島アクロス施設に行ってきました。目的は次の 2つです。
- モデム経由による震源周波数モニタのプログラムが時々フリーズする様なので、1日に 1回強制的に PC ごとリセットさせるようにした。
- 震源・観測機器がきちんと動作しているかのチェックをした。
- 震源周波数モニタについて
- ソースプログラムは [A:\ROTATE\SOURCE\FREQMON.C] です
- PC のリセットスイッチにケーブルをはんだ付けして、タイマーにより自動的に PC をリセットするようにした。
- リセット時刻は 1日に 1回 00:00 に行います。 (正確にはタイマーが 00:00 [ON] , 00:10 [OFF] となる)
- タイムテーブル (12/25)
- 14:35
- 震源施設に入室。電灯のみつけてシャッターは開けず。
- 震源制御PCに表示されていた位相値は以下の通り
※この値は FM 制御をしている為余り意味は無い
| 震源 | 偏心マス位相 | 10 秒値 | 設定値 | 平均値 |
| 35Hz | 5315※ | 0300 | 0092 | 265.8 |
| 25Hz | 6257※ | 5852 | 5722 | 5790.3 |
- 温度取りの水冷管の温度
| 25Hz | Ch1 (出る側) | 32.8℃ |
| Ch2 (入る側) | 29.3℃ |
| 35Hz | Ch1 (出る側) | 34.4℃ |
| Ch2 (出る側) | 37.7℃ |
| Ch1 (入る側) | 29.0℃ |
| Ch2 (入る側) | 27.9℃ |
| ちなみに水冷管自体に既に付けられている THERMOMETER の温度 (出る側) | 約38℃ |
- SST に表示されていた波形の振幅の大きさ
| CH1 | CH2 | CH3 | CH4 | CH5 | CH6 | CH7 | CH8 | CH9 |
| 小 | 中 | 大 | 殆んど見えず | 中 | 中 | 見えず | 小 | 見えず |
14:35
- 退室
- 確かめておく事
- FREQMON.EXE を起動させると出てくる、
OK , OK , disconnected の disconnected の意味
1999年 5月防災研データ収集
京大防災研究所で淡路島周辺の地震データをもらってくる。
●データのロード
データは 8mm ExabyteTape に収録されており、今回は titan (Sun Sparc Station) に付いて
いるテープドライブを使わせてもらった。テープは 1巻ロードしたら、必ずクリーニングテー
プを一度入れ、クリーニングテープに使用回数を示すチェックを入れておく事。また、テープ
コマンドは以下の通り。
○日付指定でデータを取り出す
fromtape -f /dev/nrst4 981223.1535 981225.0013 /home1/tad/nagoya/raw
fromtape -f [Device Name] [Start Time] [End Time] [Output Directory]
[Starttime] , [Endtime] は、[yymmdd.hhmm] というフォーマットで書く事。
[Output Directory] は、今回自分がやった時はフルパス指定だとうまくいかなかったの
で、なるべくカレントディレクトリ [ . ] で指定した方が良い。
○カレントディレクトリにテープ無いの全データをロードする
rtaperaw -f /dev/nrst4
●tss_win2 プログラムの適応
titan マシンでは、テープのロードよりも、tss_win2 プログラムの方が時間がかかるこ
とが分かった為、名大に ftp で生データを送って、名大のマシンで tss_win を動かす
事にした。
●使わせていただいたマシンと IP Address
titan 133.3.61.20
ariel 133.3.61.4
●テープデータについて
9812150615 - 9812160809
9812160810 - 9812171553
9812171554 - 9812190134
9812190135 - 9812190308 -> Can not load the data.
9812190309 - 9812201200
9812201201 - 9812212039
9812212040 - 9812231532
9812231535 - 9812250013
●かかる時間
RAWデータは 1分間のファイルであり、大きいもので 約 3.5MByte ある。一日は 1440分
あり、一本のテープには多いもので 1.4日程度入っているので、テープにはおよそ
6-7GByte (2000files) のデータが入っているようである。テープのロードには、約 6s/file
かかる事から、1本完了するのに約3時間強かかる。
テープのロード :約 6 s/file
FTPで転送 :約 10 s/file (ボトルネックはハードディスクのアクセス速度である)
tss_win2 (titan):約 15 s/file
●解析する観測点
合計24channelある。
------------------------------------------------------------------------------------
観測点名 :場所 :管轄 :座標
------------------------------------------------------------------------------------
TOS1,2,3,4 :富島800m ,1800m :大学 :
IKHG :育波 :地調 :
AWAJI :淡路(洲本) :気象庁 :N34.4172 , E134.8850
OZK :尾崎 :東大和歌山 :
MIKI :三木 :気象庁 :
RKO :六甲 :京大 :
富島(大学)(800m、1800m)
育波(地質調査所)
淡路(気象庁)
三木(気象庁)
六甲(京大)
尾崎(東大和歌山)
(全24チャンネル)
●アカウント
田所さんのを借りてログオンした。
●tss_win2 の出力ファイルのサイズが小さい理由について
計算させた所、98/12/16 07 , 08 の解析結果は以下のようになっていた。
1504225 Apr 25 21:40 sx98121607-01 (サイズが小さい)
1984225 Apr 25 21:40 sx98121608-00 (正常)
再計算してみても変わらず、RAWデータを見てみると、98/12/16 07 は、7:51-7:59 のデータ
が無いのがわかった。それが原因かと思っていたが、 98/12/16 08 も、8:00-8:09 のデータ
が、正常なサイズなのに無いことが分かった。よって、RAWファイルが存在しないのが原因で
は無いようだ。
1999年3月淡路インバータ装着
冷却ファン用のインバータ装着 (1999.3.23)
- 3月23日
- 12時に到着
- 富士電機の清水さんと水野さんはすでに設置を進めていた。
- 13時
- 昼食後作業再開。35Hz機を運転しながらインバータの働きを見る。
- インバータの温度計はラジエターからの戻りのパイプに設置
- おんどとりも同時に設置して温度変動を見る。
- 15:30ころから運転開始。25Hzにて運転。
- 15度に設定してインバータを働かせる。最初は水温が9度だったが徐々に上昇する。
- 16:00
- この頃からファンがまわり始める。じきにインバーターの周波数が58Hz程度(ほぼ100%)になる。
- 16:26
- 設定温度を18度に変更
- 17:04
- 設定温度を20度に変更
- 17:10
- ゲイン設定を2倍にする。(P=100→50)
- 17:40
- おんどとりデータ回収、新パラメータ設定
- 18:00
- 35Hz機再スタート マス位置=92
- 清水さんへの質問事項
- 冷却水の循環速度:約20リットル/分
- 油の循環:約4リットル/分
- 3月24日
- 8:45
- ラジエターのファン停止。 温度変動の時定数を見る。ラジエターのファンの速度はほぼ最大になっていた。
マス位置=77
9時 SSTでLe-3Dの記録を取ろうとしたが、SSTにMOドライブがついていないことを発見。前回取り外していたとは知らなかった。次回は持ってくる。また、Le-3Dの電源を独立の3つの電源を用いていたので、1つの電源でまかなうように変更する。
- 9:45
- 外気温=11.4度 風はそよかぜ
35Hz機のオイルポンプの流量計のつぎめから油が少しずつ漏れている。量としてはまったく問題にはならないが、一度メンテナンスをお願いすべきだと思う。
- 10:15
- 外気温=13度 風はそよかぜ
- 10:30
- 外気温=14度 そよ風
- 10:45
- 外気温=14.5度 そよ風
- 11:00
- 外気温=15.3度 そよ風
- 11:20
- 外気温=15.8度 そよ風
- 11:40
- 外気温16.4度 そよ風
- 12:00
- これより測定開始。設定温度30度
- 12:27分(パソコン時間) = 12:23分(GPS時間)
- この時刻から35Hz機をスタート
- 3月25日
- 9:45ころ
- 震源装置室に到着して、シャッターを開ける。GPSのアンテナが倒れていたので立て直す。影響はなかった模様。
初期位相 71
- 9:05ころ
- ブレーカーのテストスイッチを触ってしまい、震源停止。
- 9:10ころ(パソコン時間9:14)
- 正常に戻る。
初期位相 92
- 9:35
- おんどとり#1−2の温度計の接触を強くする→表示温度が少し上昇。
- 10:30
- 震源装置のみ回転を停止。オイルポンプ等はそのまま。
- 11:00
- 最後に全部の温度計をはずしてきて同じ場所において、キャリブレーションを行った。震源装置室の左奥(25Hz機のそば)のコンクリート上にならべて測定。センサーは空中に。冷却ファン制御に用いた温度計の表示は15.7度。
温度キャリブレーションの結果
| おんどとりとチャンネル番号 | 温度 | 偏差 |
| 1−1 | 16.7 | +1.0 |
| 1−2 | 16.5 | +0.8 |
| 2−1 | 16.3 | +0.6 |
| 2−2 | 16.6 | +0.9 |
| 3−1 | 16.6 | +0.9 |
| 3−2 | 17.0 | +1.3 |
| 4−1 | 16.8 | +1.1 |
| 4−2 | 17.0 | +1.3 |
| 5−1 | 15.8 | +0.1 |
| 5−2 | 16.2 | +0.5 |
| 6−1 | 16.0 | +0.3 |
| 6−2 | 16.0 | +0.3 |
| 7−1 | 16.3 | +0.6 |
| 7−2 | 16.4 | +0.7 |
| 8−1 | 16.1 | +0.4 |
| 8−2 | 16.3 | +0.6 |
| 9−1 | 15.5 | −0.2 |
| 9−2 | 15.9 | +0.2 |
1999年5月淡路実験
淡路島実験 1999年5月18日〜19日
- 18日
- 午後2時到着
-
- SSTのボードを3枚に減らす。
- AUTOEXEC.BATの中のADコマンドのボード数を設定するパラメータ /BDN=3に変更
- MOをMS-DOSから認識しないので、RAMDISKがDドライブになってしまう。そのためRAMDISKをDと認識するようにプログラム変更をし、SSTSX2.EXEとする。
- 地震計用のスイッチング電源が容量オーバーで立ち上がらないので、電源を2台にする。
- おんどとり設定。3月と同じ配置
- 運転開始
-
25Hz機は18+-2.5Hz
35Hz機は30+-1.0Hzとする
冷却水温度設定は35度
SSTは1000Hzサンプルで10秒間隔で354回スタックする。
- 19日
- 午前8時15分到着
- インバータの出力を記録するためにLS8000SHを接続する。
- 運転設定変更
-
25Hz機はそのまま
35Hz機を27Hz+-1.0Hzとする。
SSTのチャンネルがずれていたのでSSTの設定を変更した。
1−9チャンネルではなくて2−10チャンネルを使用した。
冷却水温度設定を38度に変更。
1999/05/25 淡路アクロスデータ回収 & STOP
- 14:30
- 入室 (水冷ファンはかすかに回るか、止まっている状態だった)
25Hz機 :18±2.5Hz 変調周期 5秒
35Hz機 :27±1Hz 変調周期 5秒
SST :記録間隔 10秒
- 17:25
- 震源停止
- 18:10
- 退室
作業履歴
- やけに振動が少ないと思ったら、35Hz機が止まっていた。制御盤の [インバータ故障] が点灯していた。オイルタンクの温度取りのデータからして 5/19日 13時半頃に止まった物と思われる。
- まず温度取りのデータを吸い上げる。データの印象は、19日に温度が 50度近くまで上がっているが 21の深夜頃にだいぶ落ち着く (下がる途中でアンダーシュートが見られる)。しかし 25日深夜から約 1日間 3度ほど温度が下がって、又戻る、という傾向がある。よってかなりフラットになっているのは 22〜24日だけである。また、温度取りは電池だけ外して、本体とセンサーは設置したままにしてある。
1Gou.tr7:建物のシャッターに近い所の水冷管に取り付けたもの
CH1:震源へ向かう側 (外側・McDONNELL FLOW SWITCH が付いている方)
CH2:震源から来る側 (内側・ポンプの付いている方)
2Gou.tr7:35Hz機の水冷管の出口と25Hz機からの水冷管との合流点の辺りに取り付けたもの
CH1:震源へ向かう側 (外側で 35Hz機へ向かうパイプ上)
CH2:震源へ向かう側 (外側で 25Hz機へ向かうパイプ上)
3Gou.tr7:35Hz機の本体の温度とそのすぐ近くのウェッジの温度
CH1:35Hz機本体 (粘土が剥がれかかっていたので指で押しつけ直した)
CH2:35Hz機ウェッジ
4Gou.tr7:25Hz機の本体の温度とそのすぐ近くのウェッジの温度
CH1:25Hz機本体
CH2:25Hz機ウェッジ (粘土が剥がれかかっていたので指で押しつけ直した)
5Gou.tr7:35Hz機のオイルタンクの温度
CH1:タンクから出ていく側 (手前側)
CH2:タンクに入ってくる側 (奥側)
6Gou.tr7:25Hz機のオイルタンクの温度
CH1:タンクから出ていく側 (手前側)
CH2:タンクに入ってくる側 (奥側)
7Gou.tr7:震源室内の気温
CH1:気温
CH2:気温
9Gou.tr7:35Hz機の水冷管の入口と25Hz機からの水冷管との合流点の辺りに取り付けたもの
CH1:震源へ向かう側 (外側)
CH2:震源から来る側 (内側) → CH2の方がCH1よりも温度が低かった。取り付け誤差?
ちなみに水冷管に付いている THERMOMETER (IN 側の 35Hz機近くに付いている) の針:約 40度
- LS8000 の回収をする。 [ Esc ] を押して [ Measure End ] にして、ケーブル・電源類を外して持って帰ってくる。水温コントローラからの信号ケーブルは CH1 に繋がっている。GPSケーブル・電源ケーブルは置いてきました。
- SST のデータ回収。画面を見ると、
D:rambuf.dat [sstdata\awa0916.start 16:00 #354
ファイルが見つかりません。
と表示されていた。とにかく [ Esc ] を押してプログラムを終了させるが、そこでフリーズしてしまい、DOSプロンプトに戻る事ができなかった。しょうがないのでリセットボタンを押して再起動させた。しかし [ A:\AD\STACK\SSTDATA ] にあるファイルを見てみたら、ちゃんと 360 KB はある。中身がどうなっているかはまだ調べていない。その後 Windwos を立ち上げて MO にコピーした。
- 震源制御 PC である PC98 の FM プログラムを終了させて、 phase.dat を FD にコピーした。
- 35Hz 機の制御板の [故障リセット] を押して [インバータ故障] エラーランプを消灯させ、 [遠方] スイッチを [試運転] スイッチに変えて、回転数ダイヤルを回してみるが回らなかった。 [運転] , [停止] ボタンを押したり回転数ダイヤルを少し回したりしていると、[インバータ故障] ランプがついてしまう。同じ操作を 25Hz機で行ったが、ちゃんと回ってくれた。また、[インバータ故障] ランプがつく時には、 35Hz 機用制御盤の右側の扉の裏側にある、たくさんあるリレーの内の 2つから RED が付くのは確認した。
- 結局 35Hz機は復旧する事ができずに、帰ってきました。
お詫び
- オイルタンクのバルブを閉じてくるのを忘れました。
- 立ち上げ手順[10]の、[PC側]の[ラインドライバ・レシーバ]のスイッチをON、をOFFにしてくるのを忘れました。
データ
- 研究室の WindowsNT のハードディスク [ U:\miyakawa\data\awa9905 ] に入れておきました。
疑問
- 温度取り No.8 号がありません。箱はあるのですが、どこに行ったのでしょうか?
次回来る時に欲しい物
- 乾電池の残量チェッカー (「温度取り」に使う乾電池のチェックの為)
- テスター
発見
- 「温度取り」は PC からケーブルで繋いでいると、PC から電力を貰うようだ。温度取り自身の POWERスイッチを OFF にしても、ケーブルが繋がっていると測定をして表示する。
國友さんのコメント
モータがエラーを起こして止まったら、まずエラーの原因を少しでも絞り込むために,故障リセットを押す前に,インバーターのアラーム表示を見て下さい。 インバーターの左上に ARARM と書いてある 4 個の LED の表示 です。これを見れば何によって止まったのかがある程度分かるはずです。詳しくは,FALDIC IM のユーザーマニュアルの 9 章保守・点検をご覧下さい。
6月1日(火)淡路ACROSS/35Hz機の点検・調査 ( 富士電機・長浜さん )
1.点検・調査内容
(1)手でスムーズに回ったゆえ,機械的には異常ありませんでした。
(2)潤滑油の循環状態をチェックしたところ,
油のタンクへの回収状態から油ポンプを運転して,約45分で
ACROSS本体側が油で一杯になりました。
(油が回収しきれていなかった模様。)
(3)排出弁1/4回転開き,回収弁を全開とし,油量調整弁(流量計のニードル弁)
を絞ったところ,油が回収できるようになりました。
(4)この状態で,ACROSSの速度を35Hz(2100r/min)とし,各部の温度が
飽和するまで約4時間運転しました。・・・この間,トリップせず。
(5)回収側の油の温度は68℃で飽和。・・・96/06/24の24H運転では,88.5℃
まで上昇。
異常無しということで,作業を終了致しました。
2.5月19日トリップの推定原因
送油量が多すぎて回収しきれず,ACROSS本体に溜り,内部が過熱し,
トリップしたものと思われます。
(内部過熱 → ロータの熱膨張 → ロータのロック状態が発生 →
位置偏差異常でインバータ・トリップ に至ったものと推定)
3.今後の運用方法について
給油装置の流量計に今回印を付けさせて戴きました。
今後,流量計のニードル弁を調整して流量(フロートの位置)が
この印の所にくるように流量を調整してご使用下さるようお願い致します。
次回実験時の心得
- PC98 , SST 共に記録したデータはそのままハードディスクに残してありますので、次回実験時には消して下さい。
- 温度取り 8番は外に出しっぱなしです。忘れずに回収して下さい。
- テスター・乾電池の残量チェッカーを持っていきましょう。