Misu 実験日記

2002年12月19日
アレイ観測準備,現地下見&RDAQ(TSS)設定
参加者:山岡,生田,見須
2003年2月8〜13日
アレイ観測開始,RDAQ(TSS)設定,震源周り速度計,加速度計の設置.
参加者:生田(8[土]〜13[木]),見須・宮島(10[月]〜13[木]),山岡(10[月]〜12[水])

10日晴
午前;9:00過ぎ、宮島さんと学校出発。荷物は土曜日のうちに積み込んでおいた。はやめに荷物を準備し積み込んでおくことで忘れ物を減らせる(by Mr.yamaoka)。
午後;
13:00過ぎ ACROSS小屋到着。生田さんと合流。私たちが着くまでに生田さんが北側アレイの測量をしていておいてくれたので、それに従い地震計を埋めるための穴掘り開始。 ここの地面は乾いていて石が多い。数十センチ掘っただけで基盤にぶつかった。穴は全部で10個。南北方向に5個(約10m間隔)、東西方向に5個(約9m間隔)の十字アレイである。 次に南側アレイに移動。生田さんの指示に従い測量を手伝った後、穴掘り開始。こちらの地面は湿っていて、こけが生えているところもある。 穴は全部で10個。南北方向に6個(約10m間隔)、東西方向に4個(約9m間隔)の十字アレイである。静かで海が見えて風車がまわっている素敵なサイトである。今日は天気もよく 沈む夕日もきれいだった。そんななかただ黙々と土と汗にまみれながら穴を掘る。途中から山岡先生も合流。
17:30頃、作業終了。今回の宿泊先である清華荘に向かう。

11日雨
今日はあいにくの雨になってしまった。きのう掘った穴に水がたまってしまうのが心配・・・。
午前;8:00 朝ごはん。9:00からACROSS小屋にて作業開始。雨のため室内でできる仕事をさきにやってしまうことにした。あとは設置するだけの状態にしておく。どうやら生田さんの足がくさい。(いやほんまゴメンて.俺も自分で卒倒しそうだったもの.しかし唐突やな…byりょ)
◎ソーラーパネルを組み立てる。
◎アイスボックスにコントローラーを取り付ける。
◎LS7000と地震計をセットにする。・・・LS7000は6ch.ある。11番のLS7000に対して1番の地震計と11番の地震計をペアにする。11番〜20番までの地震計はケーブルを10m延長しておいた(はんだマスター雑賀さんにも手伝ってもらいました)。
◎バッテリーケーブル(バッテリー---コントローラー)をつくる。
◎ソーラーパネルケーブル(パネル---バッテリー)にU字端子を付けてビニテを巻いておく。現地で取り付けるまでショートしないように。
◎LS7000ケーブル(LS7000---コントローラー)、GPSをそれぞれボックスに入れる。
午後;12:30 アーサーでお昼ご飯。黒い大きな犬がいた。一緒に遊びたかった。その後、GPSを取り付ける金具と延長したケーブルが切られないようにカバーするためのホースを買いに行った。
◎アンプのゲインを設定し、地震計と接続。・・・LS7000に生田さん製作のアンプをかませる。2段階(10倍-->2 on、100倍-->1 on)の切り替えが可能。ひとまず10倍で設定。 ◎11番で試しに測定・・・2/11の18:00〜2/12の8:00まで。100s、36回スタッキング。Noise cutは20sのby filterで。

12日晴れ
午前;まず昨日のデータを回収して見てみる。1VレンジでLS7000への入力電圧が0.3mVであった。アンプのゲインを100倍に変更することにした(1 on)。
LS7000,10台分のスケジュールを組む。スケジュールは2/13の0:00〜3/26日の16:00まで。どうやら1000カウント以上は入れられないみたい。100s、100Hzサンプリングのデータを36回スタッキング。Noise cutは20sのby filterで。 座標はFIXにした。次に、アレイNのソーラーシステム、地震計を設置。孔底にセメントを入れて平にならしてから地震計を置き、ビニールを被せてから土をかける。 アレイSは昨日の雨でせっかくがんばって掘った穴に水が溜まっていた。泣く泣くそれを埋めて、こちらは地震計の爪を使って地面に直接さすことにした。
午後;山岡先生を港へ。その後ニースでお昼ご飯。

13日晴れ
今日は生田さんに震源の操作を教えてもらい、実際に震源を動かした。自分でACROSSが動かせるようになるとは・・・。ちょっと感激☆。 最後に温度とり(設定:60分で1回サンプル)を各場所に設置して、帰路につく。
温度とり1号・・・ACROSS震源の冷却水(入っていくほう(CH.1)。でていくほう(CH.2)。)
温度とり2号・・・ACROSS小屋の室温
温度とり3号・・・外気温(ACROSS小屋の外)
温度とり4号・・・京大小屋の室温
温度とり6号・・・LS7000J↓NアレイのNS系列
温度とり10号・・・LS7000K
温度とり11号・・・LS7000L
温度とり12号・・・LS7000O↓SアレイのNS系列
温度とり13号・・・LS7000P
温度とり14号・・・LS7000Q

2003年2月24日〜25日
アレイメンテナンス
参加者:宮島,生田,見須

24日 くもり
11:30〜12:00まで;NアレイのLS700のカード交換。12:00〜12:30まで;SアレイのLS7000のカード交換。その間に生田さんと宮島さんが「あり」対策。
午後;吸い上げたデータをチェック。2/13 0:00〜2/24 11:00まででDATA=63.6MB, TCAL=60.7MB, schedule=126KB。さっと見た感じではどのチャンネルもちゃんとデータが取れているよう。 ひとまず安心。ところが問題発生した。カード交換の際に、何も書き込んでいない新しいカードを入れてもスケジュールがそのまま受け継がれると思っていたが、実際は2時間分しか受け継がれないことが判明。 カード交換後、前のデータをそのまま引継ぎ、2時間は測定を続けるが、その後は止まってしまう。生田さんがチェックにいって、ロガ-が止まっていることを発見してくれた。急遽、すべての ロガ-のカードを回収しスケジュールを組み直して設定した。測定開始は2/24の18:00である。したがって、Nアレイは13:00〜18:00が 、Sアレイは14:00〜18:00の間が欠測となる。
17:15頃震源を停止して、位相遅れのデータをフロッピーにコピーする作業を行う。震源を停止する時はまずFMを停止、回転速度を徐々に遅くしていき、C-cまたはストップで停止させる。 作業を終え、再び震源運転開始(18:41LF機のFM開始。18:50HF機のFM開始。)。

25日 晴れ
ロガ-がちゃんと動いていることを確認して帰る。

「次回持ってくるもの」
フロッピー、鍵、マイクロドライブ(スケジュールをいれておく)
「帰ったら確かめること」
スケジュールが途中で、違うスケジュールが入った新しいカードと交換するとどういうことが起きるか。DOSコマンドの確認。
2003年3月10日
データ回収
参加者:見須

10日 くもり
今日はひとりで淡路にきた。船がすごい勢いで進むのでびっくりした。明石⇔豊島、ジェノバラインの時刻表はコチラ
10:00ACROSS小屋到着。カード交換はスケジュールを変えていろんなパターンでやってみたが、どの方法をとっても数時間の欠測ができてしまう。 結局、一旦ロガ-をとめてカードを交換する方法を取ることにした。これならば、手早くやれば1時間欠測するだけですむ。今回は11:00〜12:00の間が欠測である。
次にデータ吸い上げと、チェック。2/24 18:00〜3/10 11:00までで148MB(TCALとDATAで半々)。 データをよくみてみると今まで気が付かなかったが、いくつか似ている波形がある。これはチェックが必要か。それにしてもすごい風ですごく寒かった。風車が勢いよく回っていた。 
2003年3月19日
震源の位相データの吸い上げ
参加者:田所、生田、見須

13日(木)の10:00から注水開始。
18日,19日の2日間にわたって行われた断層解剖計画会議に参加。

19日 くもり
今日は、震源を止めて、位相データの吸い上げを行った。12:30回転停止。25Hz機のほうは、2月28日12時以降の位相データがないことがわかった。なにかの故障だろうか? (結局、震源のタイムスタンプがずれていることが原因だった。)
地震計IのEW成分のアンプゲインが10倍になっているのを生田さんが発見し、100倍に直した。このことは解析の時に注意しなければならない。 とったデータをきちんと見ていなかったため、今までゲインが間違っていることに気が付かなかった。生田さんが発見してくれなかったら 未だに気づいていなかったと思う。取ったデータを確認することぐらいできたはずで、自分自身責任感がなかったと反省した。 データを確認する時は何を見なければいけないかがわかっていなかった。 14:40FM開始。
2003年4月1日〜2日
データ回収(LS7000,温度とり)、光波測距
参加者:田所、奥田、見須


今回は、田所さんと奥田さんにつきあってもらい、データ回収と、アレイの測量にきた。

1日 くもり
14:00 ACROSS小屋に到着。
14:00〜15:00 LS7000のカード交換とアレイの南北系列のボックスにはいっている温度とりを回収。(15:00〜測定開始) 15:00〜16:00 温度とりのデータ吸い上げ。新たなスケジュールをいれる。温度とり1号、3号のデータ吸い上げに失敗した。 温度とりは、電源を落とすと、本体内部に保存されている記録データがすべて消去される。よく理解しないで使うとこういうことになる・・・。 外気温の温度をとっている大切なデータだった。 N-Arrayの1番北のボックスと、東のボックス、S-Arrayの中心のボックスは特にありが多かった。温度とりのなかにも浸入していた。温度とりの小さな隙間から うじゃうじゃでてくる。液晶にもありが・・・。そこで、エアーダスターでありを吹き飛ばしてから温度とりひとつひとつを袋にいれてありを防ぐことにした。 ボックスのなかのありもある程度エアーダスターで吹き飛ばし、地震計のコードが出ている隙間をもう一度外からシリコンカーバイトで埋めて、 周りにありよけの粉をまいておいた。これで大丈夫だろうか。
今日の宿はかんぽの宿。今日は清雅荘のおばちゃんが病院に行く日なので、宿泊を断られてしまったからだ。海に夕日が沈んでいくのが見える 最上階の温泉でゆっくりくつろぎました。ごくらくごくらく♪

2日 くもりのち雨
きのう回収したデータをみようと思ったら、ファイルが開けない・・・。天国からいっきに地獄に突き落とされた感じです。 こんな状態で、昨日の夜から眠れない時間をすごしていました・・・。 今回、回収したデータには注水期間中の大事なデータが含まれている。午前中、田所さんや、電話して生田さんにアドバイス をもらいながら、なんとかデータをみることができないか試した。結局、データが取れていないという最悪の事態にはなって いないことがわかってひとまずホッ。しかし、なんらかの原因で今までと同じ方法ではファイルが開けないことがわかった。 後は帰ってから、生田さんに詳しく見てもらうとして、今日のお仕事にとりかかる。 お昼ごろ、奥田さんが合流し、13:30測量を開始。S-Arrayから始める。Arrayの中心の地震計を基準にし(S-Arrayでは地震計P)、 そこから南にある地震計(地震計Q)までの距離と方位を測る。この方位を基準とし、他の地震計がこの方位からどれだけずれているかを測定した。 N-Arrayも同様におこなう。その他にACROSS小屋から、800mと1800mのボアホールまでの距離と方位、N-ArrayとS-Arrayの距離と方位も測定した。 15:20終了。LS7000が動いていることを一通り確認して帰路につく。(12M)
2003年5月20日〜21日
データ回収(LS7000,震源位相)
参加者:山岡、宮島、見須、近藤、大場


今回は、M1の近藤君と4年生の大場さんを連れてきた。観測の現場を見ておくのはきっとよい経験になると思うし、少しでもACROSSに興味を持ってくれればと思う。

20日 くもりのち雨のち雷!
9:00すぎ、学校を出発。いつもは淡路のSAで昼食をとるが、今回はSARSの心配から道の駅で昼食。いくらたまねぎの産地とはいえ、 うどんにたまねぎのてんぷらがはいっているのはどうかな・・・。14:00すぎACROSS小屋到着。小屋にてスケジュールの設定。 山岡先生にS-Arrayをお願いし、カードの交換。15:00再び観測開始。
15:10 ACROSS震源停止。位相のデータを吸い上げ。25Hz機のタイムスタンプのずれを直す。17:20 25Hz機のFM開始。17:25 35Hz機のFM開始。 前回震源を止めたとき(4/22)から高周波機の中心周波数を19.11Hzに変えている。この点で注意しなければいけないのが、震源を動かす時の 位相あわせである。19.11Hzの位相が戻るのが100sだから、100sの整数倍の時の位相値を入力する。さらに周波数変調の周期が20s、これら両方がそろうのは5分おきである。5分の分マークにあわせて FMを開始する必要がある。
近藤君、大場さんに手伝ってもらい草刈。 先輩らしく後輩にいろいろ説明しようと思ったが、自分のことで手一杯で、あまりできなかった。やることがあまりなくて退屈な思いをさせてしまったと思う。 それに私自身、人にわかりやすく説明できるほど、理解できていないことを悟った・・・。そう考えると生田さんはすごい。
今日の宿は清雅荘。あいかわらずすっごい料理だった。これには二人も喜んでくれた様子。よかった。SARSで人が来なくなったと言って今日のおばちゃんは親切だった。
21日晴れ
9:00頃 ロガ−のチェック。(9M) 帰路につく。