ACROSSの信号を受信するための装置をいくつか開発してきました。要するにGPS時計に正確に同期してAD変換され、かつ、特性の時間変動のないものを求めて試行錯誤をくり返してきました。
 最近開発したものから順に解説します。

1.LS7000AC
 白山工業のLS7000のファームウェア(ソフト)を新規に開発してACROSS信号の受信に特化したデータロガーを作りました。(開発:白山工業・山岡・国友)

その特長は、
・デルタシグマ型AD変換器を採用 ー 小さい温度依存性
・小型大容量 ー マイクロドライブ採用
・GPS時計に常時同期 ー 平均110mWで駆動
・振幅でウェイトをかけたスタッキング ー 平易な操作性

オプション
・プレアンプ:標準的なLS7000の内蔵アンプのゲインは足りません。例えば地震計にL22Dを用いた場合、非常に静かな場所でのノイズレベルよりも、ロガーのシステムノイズの方が大きくなってしまいます。したがって、プレアンプが必要となる場合があります。そのために簡便な使用が可能なプレアンプを開発しました。(開発:山岡・生田・藤井巌)

LS7000とプレアンプ(PRA7000)
2.Windows+Matlab
 Matlabは数値解析開発のための高性能ソフトとして有名ですが、そのMatlabのToolboxにData Aquisition Toolboxが発売されました。このToolboxを用いたデータロガーシステムを開発しました。GUIを効果的に用いたシステムとなっています。(開発:生田領野)
3.LS8000AC