「筋交いの効果」を示したデモ

この教材に用いた素材も東急ハンズで入手しました。2007.6.17に横浜人形の家で開催しました防災人形劇教室の「こぶたくんとおおかみくん 家を建てる」という人形劇の後の解説に利用したものです。

1.サイズ
 
いた模型のサイズは右の通りです。家本体の部分の形は正方形にしました。いろいろと書いてみたのですが、見た感じが最も親しみやすいのが正方形なので、正方形を基本とした形にしました。屋根は頂点が90°で交わる二等辺三角形です。
大きさは、一辺が30cmとしました。これもちょうど手に取った感じが良い大きさで、かつ分解して持ち運んだときに邪魔にならない程度の大きさを考えました。
2.材料
 材料は、幅20mm、厚さ5mm程度の板を用います。長さは900mmのものが売られていますが、3枚あれば工作可能です。
一番の×が筋交いの部分です。角を落としてあるほうが家の基礎側です。その右の4本が家の本体部分です。切れいな形にするためにはきちんとした場所に穴を空ける必要があります。一番右が屋根です。
 筋交いおよび屋根はあらかじめビスで留めておくと良いでしょう。用いたビスはM4で、空けた穴は5mmの穴です。まず小さな穴を空けておいて、それをガイドにして大きな穴を空けます。筋交いと屋根に用いたねじの長さは15mm程度です。
 家本体および、屋根のネジ穴は両端から10mmの場所の中央に空けます。それに対し、筋交いの両端の穴については、本体を組み立ててから、最後に場所を合わせて空けるようにします。工作精度が高ければあらかじめの設計どうりに空ければよいのですが、たいていの場合は設計道理にならず、穴が重ならなくなってしまいますので注意します。
3.組み立て
 使用する前にある程度組み立てておきます。舞台で組み立てると時間がかかって子供達が辛抱できなくなったり、ネジがどこかへ行ってしまったりと大変ですので、この程度まで組み立てておくと良いでしょう。
 家の四隅は長めのネジで留めておきます。ネジの長さは30mm位は必要です。後ろ側にネジが飛び出てしまいますが、その飛び出た場所に筋交いをはめるので、ある程度の長さが必要です。
 筋交いは上下だけでなく、左右と裏表もあります。ネジにはまるように筋交いに穴を空けたわけですから、左右や裏表が逆になると穴に入らなくなります。実際、私も1回目の講演で穴に入らなくて苦労しました。(その苦労のほうが子供達にはおもしろかったかもしれませんが。)

4.ネジどめ
 家の肩部分のネジ止めを、裏から見たものです。ネジの長さに余裕を持たせてワッシャとナットで止めておきます。このネジのあまりの部分に筋交いの穴をはめます。
 右の写真は、筋交いをはめたところです。筋交いにはあらかじめ「右」「左」と印を書いておくと良いでしょう。
5.できあがり
 出来上がったところです。左の写真のように筋交いをはめるとがっちりとしていてちょっとやそっとの力では変形しません。しかし右側のように筋交いを外すと、あっけなくひしゃげてしまいます。このことを子供達に実際に体験してもらうと良いと思います。
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