第2回 地球を造る物質

[資]は資料集の図の番号、NSはニューステージ「新地学図表」で対応するページです。必要に応じて参照して下さい。

2-1. 太陽系の元素構成
太陽系の元素存在度から授業が始まります。 (資・表3、図28)
元素存在度は高い順に,H,He,O,C,Ne,N,Mg,Si,Fe,S,Ar,Al...です。
この元素存在度をもとに、太陽系ができるまでに宇宙で起きたこと、太陽系がどのようにできたか、
さらに地球がどのように形成されたかを理解することができます。

2-2. 宇宙の歴史
137億年前のビッグバンによって始まった宇宙は、どんどん進化していきました。
宇宙を形成する元素は,宇宙創世時、星の内部での核融合、超新星爆発によって形成されました

2-3. 太陽系の形成と惑星間の元素配分
地球がどの様に生まれたかを知るために、まず太陽系について理解します。
太陽系がどのように生まれたかを理解します。
太陽とその周りに集まったチリは角運動量を持って回転しています、そのため最終的には回転の赤道面にチリが集まりディスク状になります。
ディスクの中で、チリが集積して惑星ができます。

2-4.地球の歴史の中での元素の分配
地球に集まってきたチリ・隕石の衝突によって地球の温度は上昇し、全体が溶けてマグマオーシャンになったと考えられています。
マグマオーシャンが重力の効果で密度分離を起こして、金属と岩に分かれました。
金属部はコア、岩はマントルです。
地球は次第に冷えていき、大気中の水蒸気が凝縮して雨となって降り、海洋ができました。
地殻は、マントルから分化して形成されました。

2-5.生物進化
地球の形が概ねできあがった後に生物が現れました。
生物も地球の環境を変化させていきました。その最大の出来事が、大酸化事件で、光合成により大気中に酸素が急激に増加しました。
ヒトが500万年前頃に地球上に現れ、環境を変化させています。特に産業革命以降、人類が地球の環境に大きな影響を持ち始めました。
このような時期をAnthoropocene(人新世)と呼ぼうという考え方もあります。

3.配付資料

授業で話をするキーワードをまとめた資料(A4一枚)を配付します.
配付したものと同じものをpdfでダウンロードできます。

4.板書pdf版


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