主催:環境学研究科将来計画委員会
  博士・PD問題検討ワーキンググループ
pdf版案内
日時:平成20年10月24日(金) 10:30-12:15
場所:環境総合館レクチャーホール

プログラム
1.話題提供
   武田穣(名古屋大学産学官連携推進本部 連携推進部長・教授)
    「名古屋大学のキャリアパス支援」
   齋藤芳子(名古屋大学高等教育センター・助教)
    「トランスファラブルスキル」

2. 意見交換

趣旨と目的
大学院博士課程修了者やPD(ポスドク)研究員の進路は、全国の大学・研究機関における共通の問題となっているだけでなく、今や社会問題となっており、組織としての対応が強く求められています。環境学研究科の将来計画委員会では、博士課程修了者のキャリア支援のためのワーキンググループを設置し、検討を開始しました。この集まりは、ワーキンググループが企画したもので、名古屋大学のキャリアパス支援室と高等教育研究センターのご協力を得て、博士課程修了者の就職および博士課程におけるスキル教育についてお話しをいただきます。大学院学生・PD・教員が率直に意見交換を行い、研究科として問題解決に向けた今後のキャリア支援に活かしていくことを目的としています。


解説

名古屋大学産学官連携推進本部 キャリアパス支援室
  平成18年度より始まった文部科学省のキャリアパス多様化促進事業において、名古屋大学では、産学官連携推進本部を中核として、主に、専門知識・経験を生かし研究職以外の分野に進むポスドク等の支援を行っている。産業界とのネットワークを活かし、個人に対応したカウンセリング・就職相談を実施するなどをして、すでに就職決定者数は130人を数えている。キャリアパス支援室では、キャリアパスセミナー、就職スキルアップ講座など、博士学位取得者のための多彩な事業を行っている。また本年度からは、新しい時代に対応する主体的・創造的人材を育成するための、社会貢献若手人材育成プログラムを開始し、長期インターンシップの募集も行っている。

 
トランスファラブルスキルズ (Transferable Skills)
  名古屋大学高等教育研究センターが発行しているニューズレター2008年夏号に、博士達の翼として紹介された。記事によると、トランスファラブルスキルとは、英国リサーチカウンシルズが、研究指導を通じて大学院生が習得をすることが期待される技能(スキル)として発表したものである。このスキルは博士学位論文を完成させるため、また研究者として成功していくために必要であるが、研究者にならずとも、起業したり、政策立案に携わるなど、博士として活躍するいろいろな場面において有効であることがわかった。そのため移転可能な技法(transferable skills)と呼ばれる。