RSVD地震学ノート No.1             Apr. 1, 2007
名古屋大学地震火山・防災研究センター

◆遠地実体波解析(暫定解)◆ --------------------------------------

4月1日ソロモンの地震(M8.1)

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● 概略・特徴: 4月1日20時39分(UT),ソロモン諸島で M8.1の地震が発生しました.70棟以上が倒壊,5名の方が亡くなったという情報です. 津波も発生しています.
USGSによる速報震源は次の通りです.

    発生時刻           震央   深さ     M
 07/04/01 20:39  (UT)   8.50°S   156.90°E     10km    8.1

●データ処理: IRIS-DMCから収集した広帯域地震計記録(P波上下動33,SH波7) を用いて 解析しました.
●結果: 結果をに示します。主な震源パラメータは次のとおりです.

 走向、傾斜、すべり角 =  (310,33,99) [あわてていて先ほどまで間違った数値が入っていました.ごめんなさい]
 地震モーメント  Mo  =  1.7 x10**21 Nm  (Mw = 8.1)
  破壊継続時間(主破壊) T  = 90 s
 深さ          H = 20 km
 最大すべり量      Dmax = 7.8m

●解釈その他:プレートの沈み込みに伴う地震です.


                            (文責:山中)

P.S. 本日より名古屋大学大学院環境学研究科 地震火山・防災研究センターの一員になりました. 朝から辞令や手続きがあって今日はなかなか時間がとれません.その上,これから能登半島沖 地震の余震観測に出かけます.というわけで,詳しく調べる時間がありませんでした.なので 今回の地震は後ほど再解析したいと思っています.
赴任そうそうだったため,HPのアドレスも決まっていません.というわけでとりあえず 古いところにおかせて頂いています.今後アドレスも変わります.