四ノ池

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四ノ池-川が流れる巨大な噴火口

 四ノ池は、御嶽山北部にある巨大な火口跡です。池といっても水が溜まっているわけではなく、火口底は川が流れる湿地帯で、高山植物の群生地となっています。 <四ノ池の火口底と火口縁で見かけた花たち>


 四ノ池は、御嶽山最北部のピークである継子岳火山の活動(4.2万年前頃)の後に、そのすぐ南側にできた大きな噴火口です。開田高原方向(長野県側)と高山市・下呂市境界方向(岐阜県側)に大きく二筋の溶岩流を流しています。継子岳火山は北側の高山市(チャオ御岳スノーリゾートの麓)から見ると、円錐形の山体に見え「日和田富士」と呼ばれていますが、四ノ池火山の活動が継子岳の背後であったため形が崩れなかったのですね。5万年前の木曽川泥流(岩屑なだれ)は、御嶽山に巨大な傷跡を残したはずですが、それが現在目立たないのは継子岳火山、四ノ池火山、三ノ池火山の活動で埋まったからなのでしょう。(國友孝洋)


※(参考)
小林武彦(2017)王滝村と周辺の地形・地質.村誌王瀧村自然編.王滝村, 106p.
国土地理院(2012)1:25,000火山土地条件図解説書(御嶽山地区)

四ノ池

四ノ池

 四ノ池は、長径が700mに達し、御嶽山の池の中では最大の火口です。火口底には湿地帯があり、高山植物の群生地となっています。写真は、2021年7月21日撮影で、四ノ池の西側から東方向を見ています。幾筋かの川が流れているのが分かります。